トイレ換気扇の交換サインは?寿命・費用相場とDIY手順をやさしく解説
本記事ではトイレ換気扇の交換時期の目安や交換方法、費用相場、業者に依頼する際のポイントまでやさしく解説します。換気扇の不調に気づいたら、快適で清潔なトイレ環境を保つためにぜひ最後までお読みいただき、一緒にお悩みを解決しましょう。
トイレの換気扇を交換すべきサイン
トイレの換気扇に不調が現れたら、早めの交換を検討しましょう。まずは、どのような症状が「換気扇の交換サイン」と言えるのか、代表的な例を見ていきます。
換気扇から異音や振動がする
換気扇を回したときに「ゴーッ」という唸るような音や「カラカラ」という軽い振動音がする場合は要注意です。ファンにホコリが溜まってバランスが崩れたり、部品が緩んで振動している可能性があります。まずはカバーを外して内部にホコリや汚れが詰まっていないか確認し、優しく掃除をしてみましょう。
それでも異音が続く場合、モーター自体の劣化が原因かもしれません。長年使用した換気扇ではモーター内部の軸受け(ベアリング)が摩耗し、異音や振動が発生することもあります。モーターの故障につながる恐れがあるため、異音や強い振動が止まらない換気扇は交換を検討してください。
換気の効きが悪くなった・湿気や臭いがこもる
トイレ使用後になかなか臭いや湿気が抜けず、換気の効きが悪くなったと感じる場合も交換時期のサインです。考えられる原因として、フィルターやファンにホコリが蓄積して吸い込み力が低下していることが挙げられます。ダクト(換気扇と外を繋ぐ通風管)がある場合、その内部にホコリがたまっているケースもあります。
お掃除をしても改善しない場合、モーターが経年劣化で弱って換気能力が落ちている可能性が高いでしょう。換気扇が十分に換気できなくなるのは寿命が近い証拠でもあります。湿気や臭気がこもる状態を放置するとカビや臭いの原因になりますので、早めに新しい換気扇への交換を検討しましょう。
スイッチを入れても動かない・回転が遅い
換気扇のスイッチを入れても全く動かない、あるいは羽根の回転が明らかに遅い場合、何らかの不具合が生じています。まずコンセント式の換気扇であれば、プラグが抜けていないか電源を確認してみましょう。それでも動かない場合、スイッチ自体の故障やモーターの焼き付き(故障)などが考えられます。
モーターが焼き付いた場合、焦げ臭い異臭を伴うこともあります。内部に大量のホコリが詰まり、ファンが回らなくなっているケースもあります。直結電源タイプの換気扇が動かない場合は、ご自身で無理に触らず、電気工事の資格を持つ専門業者に点検・交換を依頼することをおすすめします。
トイレ換気扇の寿命と交換の目安
トイレの換気扇がいつまで使えるのか気になりますよね。一般的な換気扇の寿命や、交換を検討すべき年数の目安について見ていきましょう。
一般的な寿命は10年程度
家庭用の換気扇はおおむね10年程度が寿命の目安と言われています。メーカーの標準使用期間も約10~15年に設定されており、使い方や設置環境によって多少前後します。たとえば24時間換気で常に回し続けている場合や、湿気の多い環境では消耗が早くなり、逆に使用頻度が低く定期的に掃除している場合は10年以上持つこともあります。
経年劣化が進むとモーターの回転が弱くなったり、運転音が大きくなるといった兆候が現れます。寿命を過ぎた換気扇を無理に使い続けると、突然動かなくなるリスクが高まるほか、モーターに負荷がかかって余計な電力を消費することにもなりかねません。
掃除やメンテナンスで延命できるケース
日頃から定期的に掃除をすることで、換気扇の寿命を延ばせるケースもあります。フィルターやファン、ダクト内に溜まったホコリを取り除くと、換気効率が回復してモーターへの負担が軽減されます。
理想は半年〜1年に一度程度、換気扇を停止させてカバーを外し、柔らかいブラシや掃除機でホコリを吸い取ることです。難しい場合はすべて分解しようとせず、外せる部品だけ掃除するか、専門のクリーニング業者に任せる方法もあります。こまめなメンテナンスによって換気扇の性能低下を防げれば、結果的に寿命を少し延ばせるでしょう。
トイレ換気扇の交換方法と注意点
換気扇を交換する際には、安全に注意しながら正しい手順で行うことが大切です。ここではDIYで自分で交換する場合の手順と、専門業者に任せた方が良いケース、交換前に確認すべきポイントについて説明します。
自分で交換する場合の手順
工具が揃っていて、簡易なタイプの換気扇であれば、自分で交換することも可能です。基本的な手順は以下の通りです。
- 換気扇の電源(ブレーカー)を落とす
- 古い換気扇のカバーと固定ネジを外し、本体を取り出す
- (コンセント式の場合)プラグを抜いて換気扇本体を取り外す
- 購入した新しい換気扇を取り付け枠に収め、ネジでしっかり固定する
- ブレーカーを戻し、換気扇が正常に動作するか確認する
天井近くでの高所作業となるため、安定した脚立や踏み台を使い、無理のない姿勢で作業しましょう。なお、交換時は取り付け場所に合ったサイズの換気扇を用意することが大切です。天井や壁の開口寸法が合わないと取り付けできないため、既存品と同じサイズ・タイプの製品を選びましょう。DIYが不安な場合は、無理をせず業者に依頼することも検討してください。
電気配線があるタイプは業者に依頼を
換気扇の中には、電源コードではなく電気配線に直接つながっている直結タイプもあります。これらは電気工事士の資格が必要な作業にあたり、資格のない方が作業すると感電や漏電、最悪の場合は火災の危険があるだけでなく、法律上も違反となる可能性があります。
そのため、直結配線タイプの換気扇や、浴室換気乾燥機と連動するような複雑な換気システムは、無理をせず必ず電気工事士の資格を持つ専門業者やリフォーム業者に交換を依頼しましょう。安全で確実な取り付けのためにも、専門業者に任せるのが安心です。
交換前に確認しておくべきサイズ・型番・電圧
換気扇を交換する前に、今使っている換気扇の型番やサイズを必ず確認しておきましょう。サイズが合わない製品を買ってしまうと取り付けができなかったり、加工が必要になって余計な手間がかかってしまいます。特に天井埋め込み型の場合、天井の開口部の寸法(縦横の長さ)や接続しているダクトの直径が製品に適合するか要チェックです。
電圧についても家庭用であれば通常100Vですが、念のため既存品の仕様を確認してください。古い型の換気扇を交換する場合、メーカーの公式サイトで後継機種や代替品が案内されていることがあります。型番で検索すると適合する現行モデルを見つけやすいでしょう。
トイレ換気扇の交換費用と業者選び
換気扇を交換するとなると、やはり費用や依頼先が気になりますよね。ここでは、トイレ換気扇の交換にかかるおおよその費用相場と、依頼先の選び方について解説します。
本体代と交換工事費の相場
トイレ用換気扇の本体価格は種類によって異なります。機能がシンプルな壁付けタイプであれば5,000~10,000円程度で購入可能です。一方、静音型や人感センサー・タイマー付きなどの高機能モデルは、15,000~30,000円ほどが一般的です。
一方、交換工事を業者に依頼した場合の工事費用は、地域や作業内容にもよりますが10,000〜30,000円前後が目安です。DIYで交換すれば工事費は抑えられますが、取り付けの確実さや安全面を考えるとプロに任せる方が安心です。特に電気配線の接続が必要な場合は、費用はかかっても資格を持った業者に依頼することをおすすめします。
水道・電気工事業者のどちらに依頼すべきか
トイレの換気扇を交換してくれる業者としては、大きく分けて電気工事の業者と水まわりリフォーム業者(水道業者)の二つがあります。電気系統の工事が中心なので基本的には電気工事店や家電修理の業者が適任ですが、トイレを含む住宅設備に詳しい水道業者でも換気扇交換に対応している場合があります。
ポイントは、いずれの場合でも電気工事士の資格を持った技術者が作業することです。単に換気扇だけ交換したいのであれば電気工事業者に依頼すればスムーズですが、トイレのリフォームや他の修繕も検討しているなら水道業者にまとめて頼むのも良いでしょう。自宅の状況や目的に合わせて、適切な業者を選んでください。
見積もりを取るときのポイント
業者に換気扇交換を依頼する際は、事前に見積もりを取って費用やサービス内容を比較検討しましょう。まず、現地調査や出張費が発生するかを確認し、見積もり金額に含まれているかチェックします。可能であれば複数の業者に見積もりを依頼し、相見積もりで相場感をつかむのも大切です。ただし、あまりに多くの業者に頼むと比較が難しくなるため、2〜3社程度からもらうのが良いでしょう。
見積もり依頼の際には、現在使用中の換気扇の型番や設置状況の写真を伝えると話がスムーズに進みます。また、工事後の保証内容やアフターフォローの有無も確認しておきたいポイントです。施工不良があった場合にきちんと対応してもらえるか、保証期間はどのくらいかを確認し、納得できる業者を選びましょう。
交換後に快適に使うためのポイント
新しい換気扇に交換した後も、長く快適に使うためには日頃のケアが大切です。せっかく交換してもお手入れを怠れば、また性能が落ちてしまいます。簡単なお手入れで新品同様の性能を長持ちさせましょう。ここでは、交換後の換気扇を良い状態で使い続けるポイントを紹介します。
フィルター掃除と定期点検のコツ
換気扇を交換して調子が良くなっても、放っておくと再びホコリが溜まり、性能が低下してしまいます。フィルター掃除を中心に、定期的なメンテナンスを心がけましょう。換気扇内部にホコリが蓄積すると風量が下がり、モーターにも負荷がかかって寿命が縮まります。
目安として、2〜3ヶ月に一度は換気扇のカバーやフィルターを外し、掃除機や柔らかいブラシで優しくホコリを取り除きましょう。ファンが見える場合も同様に掃除します。水洗いできる部品は、しっかり乾燥させてから元に戻してください。無理に分解できない部分は触らず、市販のエアダスターなどでホコリを吹き飛ばす方法も有効です。
また、ファンの回転や異音の有無など、動作チェックも定期的に行うと安心です。少しのお手入れで換気扇の効果を長持ちさせ、トイレを清潔に保てます。
静音性・省エネモデルへの交換もおすすめ
もし現在使っている換気扇が古い場合、この機会に静音性や省エネ性能に優れたモデルへの交換を検討するのもおすすめです。最新の換気扇はモーターやファンの改良により運転音が非常に静かで、トイレ使用中も音が気になりにくくなっています。また、消費電力も抑えられており、長時間換気扇を回しっぱなしにするご家庭でも電気代の負担を軽減できます。さらに、人が入ると自動で換気を開始する人感センサー付きや、一定時間運転して自動停止するタイマー機能付きなど、便利な機能を備えた製品も登場しています。
換気扇を新しくすることで臭いや湿気対策はもちろん、快適性や経済性も向上しますので、予算に余裕があれば検討してみる価値があります。
まとめ:不調を感じたら早めの交換を
トイレの換気扇について、異音や換気不良などの症状が出ている場合は、それが交換のサインです。本記事でご紹介したように、換気扇の一般的な寿命は約10年程度で、異変を感じたら無理に使い続けず交換を検討しましょう。DIYで交換する場合は必ず安全に配慮し、難しい場合は無理せず電気工事士の資格を持つプロに任せることが大切です。換気扇の本体価格や工事費用の相場を把握しておけば、適正価格で業者に依頼できます。
新しい換気扇に交換すれば、トイレの臭いや湿気対策にもなり、静音・省エネ効果で快適さもアップします。トイレの換気扇に不調を感じたら、早めの交換や専門家への相談で安心なトイレ環境を取り戻しましょう。
ハウスラボホームでは、水まわりの設備はもちろん、トイレの換気扇など住宅設備にも対応しています。ご希望に合わせた商品選びのお手伝いもいたしますので、まずはお気軽にお電話でご相談ください。
- 北海道
- 宮城県
- 山形県
- 福島県
- 新潟県
- 富山県
- 石川県
- 福井県
- 長野県
- 茨城県
- 栃木県
- 群馬県
- 山梨県
- 埼玉県
- 千葉県
- 東京都
- 神奈川県
- 岐阜県
- 静岡県
- 愛知県
- 三重県
- 滋賀県
- 京都府
- 大阪府
- 兵庫県
- 奈良県
- 和歌山県
- 岡山県
- 広島県
- 島根県
- 山口県
- 愛媛県
- 香川県
- 福岡県
- 佐賀県
- 長崎県
- 熊本県
- 大分県
- 鹿児島県






