蛇口からポタポタ水漏れする!自分で直せる?原因や修理費用相場を解説
この記事ではポタポタした水漏れの原因や自分で直せるか、水漏れ放置のリスクなどについて解説します。今まさに「水道から水がポタポタ落ちている」と困っている方は、この記事を読んで「自分で対処できるか」「どうすべきか」などを判断していただければと思います。
蛇口がポタポタ水漏れしたとき自分で直せる?
蛇口の水漏れは自分で直せる可能性もあります。ただし、一言に蛇口の水漏れと言っても原因はさまざまです。水漏れの原因によっては自分で直すことが難しい場合や、自分では対処できない可能性もあります。
蛇口のポタポタした水漏れの原因を探り、「自分で対処できるか」をよく考えてみましょう。また、原因を探っている間に水漏れが悪化しないように、まずは自分で応急処置しておくこともおすすめします。
蛇口からポタポタ水漏れするときに行いたい応急処置
「蛇口からポタポタ水漏れする原因は?」と考えているうちに水漏れ被害が周囲に波及するかもしれません。水漏れは周囲の家具や床の腐食や傷みの原因にもなるため、水漏れが起きたときはまず自分で応急処置しておきましょう。
自分や家族が怪我をしたときは、傷の箇所を消毒や止血するなど、簡単に応急処置することも少なくありません。水道の蛇口も同じです。ポタポタ水漏れしている水道の蛇口を怪我だと思い、消毒や止血などをするつもりでまずは応急処置してください。
自分で蛇口の応急処置をする際は、水漏れ箇所によってポイントが違ってきます。戸建て住宅・マンション(アパート)・洗濯機の3つの蛇口に分けて説明します。
戸建て住宅の蛇口を自分で応急処置する方法
戸建て住宅の水回りには蛇口の前に止水栓があります。
止水栓とは水道の水量や、水道の水が出ること、止めることを調節するために取り付けられる装置です。止水栓は基本的に蛇口との間にある給水管などに設置されており、この装置を操作することによって水道の「水量」「出る、止める」を操作できます。
戸建て住宅は一軒ずつ設計が異なるため、具体的にどこに水止栓があるかはお宅により異なりますが、基本的には水まわりなど分かりやすいところに設置されていることが多いと言えます。分かりやすいところに水止栓がないと、戸建て住宅に住んでいる方が自分で水量・出る・止めるを調節できないからです。
自分で水道の水漏れを応急処置したい場合は、水漏れが起きている水道の止水栓を閉めてしまいましょう。そうすると水漏れ箇所の水道の水が止まりますので、ポタポタした水漏れも止まります。
ただ、この方法だと根本的な解決にはなりません。止水栓を開けると再びポタポタした水漏れが起きてしまいます。トラブルを根本から解決するためにも、専門業者に修理を依頼することが重要です。
マンション(アパート)の蛇口を自分で応急処置する方法
マンションやアパートなどの集合住宅の場合も止水栓はありますが、戸建て住宅とは設置個所がやや違っています。戸建て住宅と同じように止水栓を探しても「蛇口の周囲に見つからない」と困ってしまうこともあるため、注意が必要です。
マンションやアパートなどの集合住宅だと、止水栓は玄関ドアの横にあるPSボックスの中などにあります。PSボックスの中などにある止水栓を閉めれば、ポタポタした水漏れも止まります。
ただ、マンションやアパートも一棟ごとに設計がかなり違っているため、水止栓の位置がよく分からないことも少なくありません。また、集合住宅の場合は自分の判断で止水栓を閉められないこともあります。
マンションやアパートの止水栓の位置が分からない場合や自分で閉められないようになっている場合は、管理会社や大家さんなどに連絡して事情を話し、対処してもらうようにしましょう。
洗濯機の蛇口を自分で応急処置する方法
洗濯機の蛇口は特にポタポタした水漏れが発生しやすい箇所です。マンションやアパートだと洗濯機の蛇口の水漏れが下の階に影響することもあるため、特に早めに応急処置したい箇所でもあります。洗濯機の蛇口の水漏れが酷い場合は周囲への影響も考えて家の元栓を閉めることも検討した方が良いかもしれません。
応急処置の方法としては、まずは止水栓を閉めます。ポタポタした水漏れが止まったことを確認したら、洗濯機についてもトラブルがないかチェックしてみましょう。
洗濯機のフィルターや排水口のつまりがあれば水道・水回りのトラブルの一因になっている可能性があります。応急処置としてつまりを掃除してください。洗濯機に具体的なトラブル箇所が見つかれば、メーカーに連絡し対処する必要があります。
ポタポタ水漏れする原因は蛇口により異なる
蛇口からポタポタ水漏れする原因は蛇口のタイプにより違っています。
蛇口のタイプごとの主な水漏れ原因について説明します。
単水栓の水漏れ原因
よく洗濯機に使われている蛇口が単水栓です。単水栓はよくあるシンプルな捻ると水が出てくるタイプの蛇口になります。
単水栓の水漏れ原因としてよくあるのは、「コマ」という部品の劣化・故障です。コマという部品は水の通り道を塞ぐための部品になります。この部品が故障・劣化すると水を上手く止めることができず、ポタポタした水漏れの原因になってしまうわけです。
シングルレバー混合栓の水漏れ原因
シングルレバー混合栓とは、ひとつのレバーを使って水の量や温度を調節するタイプの蛇口です。
シングルレバー混合栓の主な水漏れ原因としては、部品の劣化が考えられます。蛇口の調節に使う「カートリッジ」という部品があり、この部品が劣化・故障することでよく水漏れが発生します。
サーモスタット混合栓の水漏れ原因
温度を設定できるサーモスタットが付いているタイプの蛇口がサーモスタット混合栓です。
サーモスタット混合栓の主な水漏れ原因としては、「開閉カートリッジ」の故障や劣化があります。
開閉カートリッジが劣化、あるいは壊れてしまうと、水量や水の切り替えが上手くできなくなってしまい、ポタポタと水滴が落ちるタイプの水漏れに繋がってしまうことが多いのです。
ツーハンドル混合栓の水漏れ原因
ツーハンドル混合栓とは、お湯と冷水をそれぞれのハンドルで調節するタイプの蛇口です。このタイプの蛇口は築年数の古い戸建て住宅などによく見られます。
ツーハンドル混合栓からポタポタと水漏れする場合、やはり部品の劣化や損傷が原因になっていることが少なくありません。
ポタポタと雫が落ちるタイプの水漏れが起きている場合によくあるのは、「スピンドル」「コマ」という部品の故障や劣化などです。これらの部品の両方、あるいは片方にトラブルがあると、ツーハンドル混合栓の場合は水漏れを起こしてしまいます。
自分で蛇口のポタポタした水漏れを修理する際に必要なもの
ポタポタした水漏れの原因が部品の故障や劣化などの場合、部品交換で対処できる可能性があります。道具や水道の部品、構造などの基本的な知識があれば自分で対処することも不可能ではありません。
仮に自分でポタポタする水道の水漏れ修理をする場合、次のような道具が必要になります。
- 各種レンチ(モンキーレンチやトルクレンチなど)
- ピンセット
- ドライバー
- 水栓レンチ
各種レンチは水道のボルトを締
める・緩めるときに使います。ドライバーは水道のネジ用に準備しておきたい道具です。
ピンセットは水道・部品とあまり関係ないように思えるかもしれませんが、水道には細かな部品・ネジが使われていることも多いため、こういった小さな部品・ネジを拾うときや摘まみ上げるとき、固定したいときにあると便利です。
水栓レンチは蛇口を取り外す際に使うレンチになります。
どの道具もホームセンターなどで簡単に購入できます。水道の水漏れなどに自分で対処したいという方はそろえておくと便利です。
自分で蛇口のポタポタした水漏れを修理したい!直し方
蛇口からポタポタ水滴が落ちる水漏れを自分で修理したいという方に、蛇口タイプごとの直し方を説明します。
単水栓の水漏れの直し方
単水栓の蛇口のポタポタした水漏れは主に「コマ」という部品の故障や劣化によって起こります。コマが原因で水漏れに繋がっている場合は、蛇口の部品であるコマを交換することで水漏れの修理が可能です。
単水栓のコマを交換する水漏れの直し方は次の通りです。
- まずは水道の元栓を閉める
- 蛇口のハンドルを外す
- 蛇口の中にあるコマを取り外し、新しいコマに換える
- 蛇口を元通りに取り付ける
蛇口のハンドルを回すときやコマの着脱のためにモンキーレンチやピンセットを準備しておきましょう。
シングルレバー混合栓の水漏れの直し方
シングルレバーの蛇口の主な水漏れ原因は部品である「カートリッジ」の故障や劣化です。したがって、部品であるカートリッジを交換すれば水漏れは改善することが多いと言えます。
直し方は次の通りです。
1. まずは水道の元栓を閉める
2. 蛇口のハンドル部分を外す
3. カートリッジの向きを確認する
4. カートリッジを新しいものと交換する
5. 逆の手順で蛇口を元に戻す
カートリッジを新しいものに取り換えるときは、古いカートリッジと同じ向きにして装着してください。そのために、カートリッジ交換の際には部品の向きを確認した上で取り外し、新しいものを装着するという流れになっています。
サーモスタット混合栓の水漏れの直し方
サーモスタットの蛇口の主な水漏れ原因としては「開閉カートリッジ」の故障や劣化が考えられます。サーモスタットの蛇口の水漏れを修理したいときは、手順にしたがって開閉カートリッジを交換します。
サーモスタットタイプの蛇口の直し方は次の通りです。
- まずは水道の元栓を閉める
- ハンドルを引き抜き、脇の表示リングも取り外す
- ストッパーを取り外す
- 古い開閉カートリッジを外して新しいものを取り付ける
- 逆の手順で蛇口を元に戻す
蛇口の部品に使うドライバーを手元に準備しておくと便利です。
なお、古い蛇口の部品はサビや老朽化などで固くなっていることも多いため、取り外しの際は注意してください。
ツーハンドル混合栓の水漏れの直し方
ツーハンドルの蛇口からポタポタ水漏れするときは、部品である「コマ」「スピンドル」の故障や劣化が考えられます。コマやスピンドルを交換することで水漏れが納まることも少なくありません。
蛇口のコマやスピンドルの直し方は次の通りです。
- まずは水道の元栓を閉める
- 蛇口のハンドルを取り外す
- カバーナットを外す
- スピンドルやコマ、三角パッキン、パッキン受けを外す
- コマやスピンドルを交換する
- 逆の流れで蛇口を元に戻す
コマやスピンドルを交換する場合、片方ずつ交換するという方法があります。
まずはコマを交換してみて、これで水漏れが直るのであればスピンドルを交換する必要はありません。
蛇口の水漏れ修理で失敗すると費用が高額になることも
自分で蛇口の水漏れに対処することは直し方さえ知っていれば可能です。ただ、自分で蛇口の水漏れ修理をすることにはリスクが付きまとうことも知っておく必要があります。
蛇口からポタポタ落ちる水漏れに自分で対処して失敗した場合、修理費用が高額になる可能性があります。
なぜ修理費用が高額になる可能性があるのかと言うと、事態を悪化させている可能性が高いからです。
病気や怪我も自分で対処すると症状を悪化させることはよくあります。水道の水漏れトラブルも同じで、人間の病気や怪我のように自分で対処した結果、水道トラブル・蛇口の故障の状態を悪化させることは珍しくありません。自分で対処してみたものの状況を悪化させてしまい、あるいは直し方が分からなくなり、最終的にプロである専門業者に依頼するというケースもあります。
蛇口からポタポタ落ちる水漏れに自分で対処する際は「直し方を知ったとして自分でできるか」「状況を悪化させないか」についてよく考えてみましょう。
蛇口からポタポタ水漏れするときは自分で?それとも業者に依頼すべき?
蛇口からポタポタ水漏れするときは「直し方があるなら自分で修理したい」「でも、手に負えなかったらどうしよう?」と悩む方も少なくありません。業者に修理を依頼するとどうしても費用がかかってしまうなど、デメリットがあります。
蛇口からポタポタ水漏れするときに直し方を知って自分で修理するか、それとも業者に依頼するかはどうやって決めたらいいのでしょうか。
自分で修理するか、業者に依頼するかで迷ったら、4つの判断基準で考えてみることをおすすめします。
水漏れに緊急性がある場合は業者へ依頼した方がよい
ポタポタした水漏れだったはずが次第に漏れる水の勢いが強くなってきた場合などは緊急性があります。このような緊急性のあるケースでは自分で対処するより、水道に関する知識と技術のある業者に依頼した方が安心です。
状況の悪化を食い止めるという意味でも業者への修理依頼をおすすめします。
自分の技術や知識での対処が難しいときも業者へ依頼すべき
水道の水漏れの直し方を調べてもよく分からないという方や水道の構造や部品についてあまりよく知らないという方は業者への修理依頼をおすすめします。自分の知識で水道トラブルの原因を突き止めることが難しい場合なども、専門知識と修理技術を持っている業者に依頼した方がよいと言えるでしょう。
自分で水漏れに対処している時間がない方も業者に依頼した方がよい
自分で水道のポタポタ水滴が落ちる水漏れに対処したくても、そもそも仕事や育児、家事などで時間が取れないという方もいらっしゃることでしょう。
水道の直し方を知っていることと修理時間を取れるかどうかは別問題です。お子さんや仕事、家事などで時間を取ることが難しい場合は業者への修理依頼をおすすめします。
周囲の影響やトラブルを最小限に抑えたいときも業者への依頼がおすすめ
蛇口からポタポタ水滴が落ちる水漏れトラブルは時間が経つと状況が悪化する傾向にあります。
最初はポタポタ程度の水滴だったものが、蛇口周辺を水が伝って周辺の家電や壁、床などが汚れてしまうケースも少なくありません。周辺の家電が水濡れすると漏電などのトラブルや故障の原因になりますし、床や壁の水濡れは腐食や損傷、カビ、染みなどの原因にもなってしまいます。マンションやアパートの場合は下の階に住んでいる住民の生活や家財に影響が出ることも少なくありません。
蛇口の水漏れトラブルによる周辺への影響を最小限に抑えたい場合も業者への依頼がおすすめです。
業者に蛇口の水漏れ修理を依頼するときの費用相場は?
ポタポタした水滴が落ちるような水漏れの場合、蛇口の一部部品の故障・劣化が原因というケースも少なくありません。仮に部品の故障・劣化が原因の場合、業者の修理費用相場は1万円~3万円ほどになっています。
ただ、蛇口からポタポタ水滴が落ちる水漏れの原因が必ず部品の劣化・故障とは限りません。業者がチェックした結果、配管などにトラブルが起きているケースもあります。
水漏れが大がかりなケースや部品交換では対処できないケース、意外なトラブルが隠れているケースなどは、さらに修理費用がかさんでしまうこともあります。
業者に修理を依頼する際は修理費用を明確に把握するためにも見積もりを取得すると良いでしょう。
蛇口からポタポタ水漏れするトラブルを放置する3つのリスク
蛇口からのポタポタ水滴が落ちる水漏れを放置すると3つのリスクがあります。
自分で対処する、あるいは業者に修理を依頼する、最終的にどちらに決めるかに関わらず早めの対処が重要です。
水道の水漏れを放置することや、「自分でやるか、業者に依頼するか」の判断に時間をかけることによるリスクは次の通りです。
蛇口の水漏れが悪化するリスクがある
蛇口のポタポタした水漏れを放置するとトラブルが悪化する可能性があります。
最初はポタポタと水滴が落ちる程度の水漏れだったのに、時間が経つにつれて落ちてくる水の勢いが増すといったトラブルの深刻化が考えられます。水道・蛇口のトラブルがより悪化すると、修理に時間もかかりますし、修理費用も増える傾向にあります。蛇口の水漏れを悪化させないためにも、「ポタポタ落ちる程度だから大丈夫だろう」と楽観視せず、早めに対処することが重要です。
水道料金が高くなってしまうリスクがある
蛇口のポタポタ落ちる水滴の水漏れを放置すると、その分だけ余分に水道料金がかかってしまう可能性があります。蛇口の水漏れを放置して事態が悪化すると、予想外に高額な水道料金を請求されかねません。
蛇口の水漏れ放置は水道料金や家計への負担という点でも放置はおすすめしません。
周辺箇所のトラブルの原因になってしまう
蛇口からポタポタ落ちる水漏れを放置すると水回りや床、壁など周辺部位の腐食や損傷の原因になります。水漏れを放置した結果、壁や床、水回りが傷んでしまい、そちらの修繕費用もかかるとなっては目も当てられません。
蛇口・水道トラブルは周辺部位のトラブル原因にもなるため、放置せず早めに修理することが重要です。
蛇口からポタポタ水漏れする!自分で直せる?原因や修理費用相場のまとめ
蛇口からポタポタ水漏れするときは部品交換などにより自分で対処することも可能です。ただ、部品交換するといっても「時間がない」「部品がよく分からない」というケースも少なくありません。
水漏れは放置時間が長くなると周囲への影響が拡大することや、トラブルが悪化することがよくあります。こういった事情を考え、自分で対処するのではなく最初から業者に依頼することをおすすめします。
ハウスラボホームでは急なトラブルが起きた際にも最短20分で駆けつけます。
水まわりに関するお困りごとがありましたらご連絡ください。
- 北海道
- 宮城県
- 山形県
- 福島県
- 新潟県
- 富山県
- 石川県
- 福井県
- 長野県
- 茨城県
- 栃木県
- 群馬県
- 山梨県
- 埼玉県
- 千葉県
- 東京都
- 神奈川県
- 岐阜県
- 静岡県
- 愛知県
- 三重県
- 滋賀県
- 京都府
- 大阪府
- 兵庫県
- 奈良県
- 和歌山県
- 岡山県
- 広島県
- 島根県
- 山口県
- 愛媛県
- 香川県
- 福岡県
- 佐賀県
- 長崎県
- 熊本県
- 大分県
- 鹿児島県