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【解説】給湯器エラー「111(11)」の
主な症状と原因、対処法

更新日:2022/12/23
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給湯器を使ってお湯を出そうとしたとき、急に「111(11)」のエラーが表示された場合、どう対処するのが正解なのでしょうか。
エラーコード111(11)が出ても適切な対処をすることで、すぐに問題を解決できる可能性があるのです。
こちらでは給湯器に111(11)のエラーが出たときの主な原因と、試してほしい対処法を紹介します。
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給湯器エラー「111(11)」とは何のエラー?

給湯器のエラー111(11)とは、点火不良を意味するエラーです。
点火不良とは文字通り「点火ができない」状態のことで、何らかの原因によって給湯器の内部で点火を妨げるトラブルが起きている可能性があります。

エラー111(11)は、1995年以降メーカー間で統一されているコードです。
ノーリツ、リンナイ、パロマ、パーパスなど各メーカーの給湯器すべてが、同じ点火不良を表すコードとして111(11)を使用しています。
そのため原因や対処法に関しても、すべてのメーカーで同様の情報を応用することが可能です。

ただし、給湯器のリモコンメーカーによっては、111(11)ではなく「U1」「E06」「06」などと表示されることもあります。
表記は違いますが、これらのエラーに関しても原因や対処法は原則同じものとなります。

「111(11)」エラーの原因

111(11)のエラーが起きる原因は1つではなく、さまざまなパターンが考えられます。
どのような原因があるのかを以下で解説するので、心当たりのあるものをチェックしてみてください。

ガス供給の遮断

ガス供給の遮断

ガス供給が何らかの理由で遮断されてしまった場合、給湯器のリモコンに111(11)のエラーが表示されることがあります。
火をつけるためのガスが届かないために、点火不良を起こしてエラーになるのがこちらのケースです。
ガスの供給は地震による強い揺れや、長時間のガスの使用など、異常と思われる状況に応じて自動で遮断されることがあります。
安全を守るためのシステムによってガス供給が止まってしまい、その結果給湯器がエラーを起こした可能性があるでしょう。

台風や豪雨によるもの

台風や豪雨などによる給湯器の点火不良

台風や豪雨などの自然災害時にも、給湯器は点火不良によるエラー111(11)を表示します。
大雨や強風などによって給湯器内部の湿度が高まると、点火ができずにエラーを起こすケースがあるのです。
台風や豪雨が原因の場合、雨が止んで給湯器の湿度が元に戻ることでエラーが解消されることがあります。

凍結によるもの

給湯器の本体や配管部分が凍結した場合も、点火ができずにエラー111(11)が出ることがあります。
冬場に突然給湯器がエラーになったときには、気温低下による凍結が原因かもしれません。

給排気不良によるもの

給湯器に排気不良が起きているときも、エラー111(11)が発生することがあります。
障害物で給湯器の排気口が塞がれていたり、ゴミなどの異物が付着して給排気が上手くいかなくなったりすると、排気不良につながりやすいです。

ガス供給や点火に関わる部品の故障

給湯器内のガス供給や点火に関わる部品が故障している場合も、エラー111(11)のトラブルが出る可能性があるのです。
具体的には「ガス電磁弁」や「ガス比例弁」などのガス供給に関わる部品、「イグナイター」や「フレームロッド」などの点火に関わる部品がエラーの原因になります。
長期間給湯器を使用している場合には、経年劣化によってこれらの部品が故障するケースが増えることがあります。

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「111(11)」エラーが出た時の対処法

給湯器に111(11)のエラーには、いくつかの対処法が考えられます。
状況に応じて各対処法を実践することで、問題を解決できるかもしれません。
以下でそれぞれの対処法を確認し、エラーを解消できないか試してみてください。

まずはリモコンをリセットする

給湯器に111(11)のエラーが出たときには、まずリモコンをリセットしてみてください。
リモコンのリセットは、下記の流れで簡単に行うことができます。

【リモコンのリセット手順】
1.給湯器の運転を停止する
2.リモコンの電源を切る
3.電源が切れたことを確認して、再度電源を入れる
4.エラーコードが消えたことを確認する
5.再び給湯器を使って、問題なくお湯が出るか確認する

リモコンのリセットをするだけで、給湯器の機能が復旧することがあります。
その場ですぐにできる対処法なので、まずはリモコンをリセットしてみましょう。

リモコンのリセットでもエラーが直らなかった場合、給湯器の電源を抜いて本体をリセットする対処法も考えられます。
電源を抜くリセットの方法は、以下の手順で実行可能です。

【電源を抜くリセット手順】
1.給湯器の電源プラグをコンセントから抜く
2.抜いた状態で10秒ほど待機する
3.再び電源プラグをコンセントに差し込む
4.エラーが消えたことを確認する
5.給湯器を再度使って問題が解決しているか確認する

上記の方法でも、給湯器をリセットすることができます。

電源プラグを抜いてリセットする際の注意

給湯器の電源プラグをコンセントから抜く場合、絶対に以下の状況では実行しないでください。

・ガスのにおいがするとき
・雨が降っているとき

このような状況の場合には、電源プラグの抜き差しで引火や感電といった危険があります。
異常を感じるときには手を出さず、専門業者へ連絡をするようにしてください。

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ガスメーターやガスの供給トラブルが無いかを確認

エラー111(11)が出たときには、ガスメーターやガスの供給トラブルが無いことを確認することもポイントです。
ガスコンロやガスファンヒーターなどのガス機器をチェックすることで、そもそもガスの供給が正しく行われているのかが把握できます。
もし給湯器以外のガス機器も使えなくなっている場合には、供給そのものが停止している可能性があるので、以下の対処法を試してみてください。

ガス栓の確認

ガスの元栓が閉まっている場合、給湯器にガスが供給されません。
ガス栓が閉まっていたときには改めて開いてから、給湯器にエラーが出るか確認してみてください。

ガスメーターの確認

ガスメーターは安全確保のために、自動で給湯器へのガス供給を遮断することがあります。
通常通りの供給が行われているのかを、ガスメーターからチェックしてみましょう。

ガスメーターに赤いランプの点滅やガス止めの表示が出ている場合には、復帰作業を行うことでエラー111(11)が解決することがあります。
ガスメーターの復帰手順は、以下のような形になるので参考にしてみてください。

ガス切れの可能性(LPガスの場合)

LPガス(プロパンガス)を使用している場合には、残量の減少によるガス切れが原因で給湯器への供給ができないこともあります。
ガス切れによるエラーである可能性があるのなら、契約をしているガス会社に連絡をしてみてください。

ガス料金の未払いはないか?

ガス会社への料金が未払いになっていると、ガスの供給がストップしてしまいます。
料金が未払いになっている場合には、支払いを済ませることで供給を再開することが可能です。

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排気口の掃除・障害物を撤去する

給湯器の排気口を掃除したり、障害物を撤去したりすることでもエラー111(11)が解消することもあります。
しばらく給湯器本体を掃除していない場合には、埃や枯れ葉などが排気口付近に付着していないかチェックし、必要に応じて掃除をしましょう。
掃除後には上記で紹介した方法を参考に、リモコンの電源をリセットしてエラーが消えるか確認してみてください。

台風や豪雨の際の対処法

台風や豪雨が原因のエラー111(11)の場合、給湯器内の高くなった湿度が下がるまで、しばらく様子を見ることがおすすめです。
雨が止んでから半日程度を目安に放置することで、自然とエラーが消えて通常通りに使えるようになることがあります。

また、台風や豪雨による点火不良が原因のときには、お風呂の追いだき運転は使用できる可能性があります。
お風呂の追いだき運転が使える場合には、そのまま給湯器を使用しても問題ありません。

凍結した際の対処法

凍結によってエラー111(11)が起きている場合には、自然解凍を待つのが対処法です。
無理に熱湯をかけて溶かそうとすると、給湯器の破損や故障を引き起こす可能性があります。

どうしても早急に給湯器を使いたい場合には、タオルとぬるま湯を使った以下のような解凍方法が考えられます。

タオルとぬるま湯で解凍する手順

【タオルとぬるま湯で解凍する手順】
1.給湯器の電源を切る
2.ガス栓を閉める
3.給水栓の周りにタオルを巻く
4.30〜40℃のぬるま湯をタオルにゆっくりとかける
5.タオルを外し、乾いた布などで完全に水分を拭き取る

給水栓が回る場合には、その他の部分が凍結していることが考えられるので、自然解凍を待たなければなりません。

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すべて試してもエラーが解消されない場合は業者へ修理依頼を

上記のような対処法を試しても、給湯器のエラー111(11)が解消されない可能性はあります。
例えばガス電磁弁やガス比例弁などのガス供給関連の部品、イグナイターやフレームロッドなどの点火関連の部品が故障している場合は、現場の対応だけで対処しきれません。

エラー111(11)が解消されないままになっている場合には、業者に連絡をして修理を依頼してください。
給湯器の専門業者であれば、部品の故障にも適切な対処をしてくれます。
プロに任せれば、確実に問題を解決することができます。

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「111(11)」エラーの修理はどこに依頼すればいいの?

「111(11)」エラーの修理はどこに依頼すればいいの?

給湯器のエラー111(11)に関する修理をする場合には、以下のような依頼先が考えられます。

ガス会社

東京ガスや大阪ガスなど、ガスの提供を行っている企業に修理依頼ができます。
一般的に知られている有名な企業であるため、安心して依頼できるのが特徴です。

給湯器メーカー

ノーリツやリンナイなど、給湯器を製造しているメーカーでも修理が依頼できます。
給湯器が保証期間内であれば無料で対応してくれることや、専用部品を確保しているためスピーディーな対応に期待できるのがメリットです。

給湯器販売・工事業者

給湯器の修理・交換を事業としている業者にも、エラーの修理依頼ができます。
比較的安価で修理が依頼でき、アフターサービスなどが充実しているのが特徴です。

それぞれの特徴をチェックして、依頼先を選定してみてください。

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7年以上の給湯器なら交換も視野に入れて

給湯器の使用年数が7年以上になる場合には、修理ではなく交換も視野に入ります。 7年以上使っている給湯器は寿命が近いことが多く、修理してもまたすぐにトラブルが起きるかもしれません。
修理費用も高額になりやすく、コスト的に見ても「交換をした方がよかった」という結果になることも考えられます。

また古い給湯器は修理に必要な部品が製造停止になっていることもあるため、そもそも修理対応が断られることもあります。
修理できない可能性も考慮して、交換という選択も候補に入れておくことがおすすめです。

年数にかかわらず
「修理」で直せる場合もあります
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まとめ

給湯器の使用中にエラーコード111(11)が表示されても、慌てずに対処できれば大きなトラブルに発展することはありません。
こちらの記事を参考に原因と対処法を確認し、何ができるのかをチェックしてみてください。

しかし、エラーの原因によってはどうしてもプロによる修理対応が必要なこともあります。
その場合も慌てずに業者に連絡し、点検や修理の依頼を行ってみてください。

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